ドクターの保険
ドクターの保険と一般のご家庭の保険に、違いはありません。医療法人は別途記載いたします)
ドクターも、一般家庭と同じ家族の長・世帯主・お父さんです。
〇ドクターに万が一のこと(死亡)があった場合、残された家族が困らないよう遺族生活保障
〇ドクターが病気で休業することになった場合の所得保障・入院保障
つまりドクターの保険も
・万が一(死亡)の時に、残された遺族が困らないように生命保険
・病気になって休業し、その間の所得をカバーするために、所得補償保険(お給料保険)
・入院費用の支出を預金の取り崩しから食い止めるために、医療保険、がん保険
この3つでOKです。
この3つの保険の目的にかなっているものであれば、
「ドクターの保険」と特別枠を設ける必要はありません。
ですが、一般家庭とひとつだけ異なることがあります。
それは、お子様の教育=教育費についてです。
「子供は、将来医学部に進学させるつもりです。」
ここまで明確でなくても、ご自身がドクター、医学部卒なので、
「本人が望むのであれば、医学部に進学するのも、やむを得ないと思います。」
というご意見をよく耳にします。
役者の子は役者に、医者の子は医者に、
子供は自分の将来について「親の職業が〇〇」と身近に具体的なお手本があるため、
想像できるもの、イメージできるものを目指すのは自然なことかもしれません。
(もちろん、そうでないケースもありますが)
ドクターの場合、
お子様について「医学部進学」という明確なライフプランをお持ちの場合は、
教育資金を計画的に準備する必要があります。
といいますのも、医学部進学は、ご承知のように中途半端な金額ではないからです。
<医学部に通うにはどれぐらいの教育費を準備すべきか?>
〇医学部学費ランキング・私立医学部と国立医学部の比較はこちら
〇私立大学 医学部 学費ランキングはこちら
医学部といっても、
国立では6年間で大学に納めるお金は、350万円、
私立では、ケタがひとつ多くなり(慶応義塾大学が約2000万円と安いほうですが)
他を見渡しますと、平均3500万ぐらいでしょうか?
国立、私立、いずれにしても、医学部に入学するまでに、
小学生のころから、医学部進学を念頭にいれ、
有名私立中学・高校に入学し、塾・予備校通いというケースもめずらしくありません。
私立中学⇒私立高校⇒私立大医学部(6年間)となると学費だけで、約4,000万円
私立中学校 278万円
私立高校 212万円
私立医学部 3,474万円
合計 3,964万円 出所 文部科学省 私立高校等の授業料の調査結果・平成20年より
つまり、ドクターの場合、そのお子様が医学部志望となると、かかる教育費が他の一般家庭より突出していることが特徴なのです。
<ドクターには、どんな保険が適しているのか?>
<万が一の場合の必要保障金額の考え方>
家族の生活保障(A)+お子様の教育資金(B)
家族の生活保障(A)・・・・掛け捨てで割安な保険で十分です。
(保険の種類は収入保障定期保険)
※マイホームを購入し、団体生命保険に加入している場合住宅ローンの残債は、
その保険で相殺されますので、今支払っている住宅ローンは必要保障金額に
算入する必要はありません。
※固定資産税・管理費・修繕費用・リフォーム費用を考慮してください。
お子様の教育資金(B)・・・元本保証の積立と掛け捨てでない生命保険
(終身保険の短期払い設計)の2本建て。
お子様の教育資金をすべて生命保険で、しかも掛け捨てでない、貯蓄性のものにしますと
保険料としては、高くなります。ただし、保険を解約して大学の費用に充当しますので、
ムダはかえってなくなります。
考え方にもよりますが、ドクターの場合、保険料の掛け金よりも、
掛け捨てで、保険料が戻ってこないものを、嫌いますので
お子様の教育進路にあわせて、保険金額を設定します。
家族の生活保障(A)もお子様の教育資金(B)を考える上で、
ドクターの収入以外に、これらを担保できる資産があれば、
「保険」は必要ありません。この点は注意が必要です。
いずれにしても、資産状況と家族構成、教育予定進路等、個別事情が異なりますので、
きちんとした生命保険金額を知りたい場合は、ライフプランを考慮に入れた
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