2015年1月より相続税が増税となりました。

 

相続税には、
「基礎控除」という非課税枠がありますが、
約30年間の変遷は次のようになっています。

         (定額部分)   (法定相続人一人当たり加算額)  

1987年    2000万円        400万円

1988年~   4000万円        800万円

1992年~   4800万円        950万円

1994年~   5000万円       1000万円

2015年~   3000万円        600万円

相続税は、バブル期の地価高騰とその後の景気低迷に対応して、
負担が軽減されてきました。

 

しかしながら、国の危機的な財政状況もあり、
消費税をアップする一方で資産課税である相続税にもメスが入りました。

 

基礎控除については約20年ぶりの改正で、
非課税枠が40%も減少しました。

 

具体例で説明しますと、

妻と子供の3人が法定相続人としますと昨年の基礎控除は、
5000万円+(1000万円X3人)=8000万円でした。

今年は、3000万円+(600万円X3人)=4800万円
となり、年をまたぐだけで3200万円も非課税枠が減少しました。

基礎控除が大幅に引き下げられることで、
これまでは相続税の対象にならなかった人も
関心を持たざるを得ない状況になっています。

 

特に、都市部に不動産がある方は、要注意です。

 

相続はいつ起こるかわかりませんので、
早めに対応することが大切です。

 

次回は、相続税対策についてお話しします。