将来の教育費を保険で準備する場合、
学資保険ではなく「低解約返戻金型終身保険」を
使う方法もあります。

(以下の数字は保険のイメージを伝えるためのものであり、
年齢・保険会社などによって異なるため、
個別の具体的な設計は保険会社にご相談下さい。)

例えば、子供が生まれたばかりの33歳の父親が、
子供が18歳になる51歳まで18年間、
毎月1万5000円の保険料を支払うとしましょう。
(払い込む保険料の総額は、324万円)

低解約終身保険では、
父親が死亡・高度障害などの場合には
約500万円支払われますが、

学資保険は、保険料免除となり子供が
18歳の満期を迎えたときに、満期金として
約353万円(戻り率109%)の金額が支払われます。

低解約終身保険の満期金は
約347万円(戻り率107%)で、
学資保険のほうがわずかですが多くなるため、
進学の際に必ず使うなら学資保険が向いています。

しかし、意外と貯蓄ができたりして、
満期金の必要がなくなるという可能性もあります。

こうした場合、低解約終身保険なら、
解約せずにそのまま継続することもできます。

満期金を受け取らずにそのまま継続すると、
戻り率が上昇し、60歳まで置いておけば
約380万円(戻り率117%)、
70歳までなら約415万円(戻り率128%)に達します。

学資兼老後資金として活用できる便利な商品ですが、
保険料払い込み期間中に解約すると解約損が発生するため、
くれぐれも無理は禁物です。

ただし、あまり少なすぎては、実際にあとで困ることになります。

貯蓄は、地味でけっこうつらいものですが、
こういった保険の仕組みをつかってでも、
強制貯蓄をしないと、
誘惑が多すぎで、ついつい使ってまいます。

18歳待ったなし!でくる教育資金の山は
はやめに準備を開始してのりきりましょう!

詳細は、拙著「公務員のためのお金の教科書」(翔泳社)をご覧下さい。