生命保険の加入する場合の5つの鉄則 frn061-s1

<その1・・・義理人情で加入しないこと!>

いままで、過去に生命保険を勧められた方、またすでに加入された方、思い出してみてください。
そのセールスの方はどんなアプローチで、あなたに保険の話をされました?
お友達・知人のご紹介?職場で声をかけられて?
多くの場合、人から人への「紹介」です。

話だけでも・・・と言われてむげに断ることも出来ず保険の話だけが保険に加入することになったということはよくあること。
それが、ご自身が保険の内容もよくわかりナットクしているなら良いのですが、その逆の場合は悲劇です。

保険は住宅購入の次に大きなお買い物と言われています。

私が今までに、保険診断させていただいた生命保険の中で、トータルの保険料が数千万円、
しかもオール掛け捨て!になるケースは珍しくありません。

私は、保険は、掛け捨てが悪い、良いという単純な話をしているのではありません。その保険がご自身のニーズにあっていればそれでよいと思っています。
問題は、ご本人が「保険チョコ」ならぬ、「義理保険」で加入しでしまい、多大な保険料を今後も支払うことに、気がついていない場合です。
気がついた時、こんなはずでは・・・とならないように義理でしぶしぶ加入するのは、やめましょう。
義理人情での保険加入すると、自分の思い通りの保険でないと判明しても、「やめる・・・」とは言い出しにくく、ジレンマに陥ることに・・・
そうなると、それは保険料ではなく、交際費になってしまうのです。

<鉄則その2・・・貯蓄と保険のバランスの2本立て>

貯金や財産が十分ある人は(相続対策・企業保険など特殊な場合を除き)生命保険・医療保険など保険は必要ありません。
まさかのときは、ご自身の財産から担保すればよいお話です。(自家保険といいます)
ですが30代~子育て・住宅ローン返済・老後資金の準備など、蓄財もこれから・・と言う方には保険は必要でしょう。
もしものとき・・・万が一・・・となった時、お金がない!では困るので、まさかのときの「保険」ですから・・・

ただし、気をつけたいのが、保険料です。あれも心配、これも心配と保障を充実させると保険料は当然高くなります。
それぞれの家計ごとに、許容範囲となる保険料はあるはずですので、無理のない保険料で。
「貯金」もしつつ、万が一のリスクからも守る=「保険」 このようにしっかり役割を決めておくと、保険選びも失敗しません。

<その3・・・生命保険と医療保険はそれぞれ別々に加入する>

保険診断でよく見受けられるケースですが、生命保険に医療特約がセットになっているタイプ・・・
これは将来的に、ライフスタイルの変化があったときに、見直ししづらいもの、厄介なものとなってしまいます。

といいますのも、生命保険は子供が成長するにつれ、高額な生命保険金額は必要なくなりますが、逆に
医療保障は老後にむけて必要となるでしょう。
ニーズの異なるものを同じ保険でまとめると、生命保険が仮に、もう、必要ないとなって解約すると、
この保険に特約でついている医療保障もなくなってしまうという不具合を生じてしまいます。
つまり、医療特約のみ必要なのに、不要な生命保険も保険料を支払うことに・・・

こうならないよう、生命保険と医療保険は面倒でも別々に用意する方がいいでしょう。

<その4・・・公的保険ともいわれる遺族年金や団体生命保険の不足分のみ民間の保険でカバーする>

よくあるご質問に、「一般的に、いったいどれぐらいの生命保険に加入するものでしょうか?」
          「私の収入でしたら、保険料はどれぐらい、支払うものでしょうか?」 

このようなご質問が非常に多いのですが、
          「必要な保険とは、人それぞれで、〇〇〇万円です!とは言えません。」

サラリーマンの場合、自営業の場合、国民年金と厚生年金に加入されていると、
もしものときには、「遺族年金」が支払われます。
この「遺族年金」は立派な「生命保険」・・・この金額が概算でいくらなのかを計算した上で、
不足分を民間の生命保険でカバーすれば合理的です。 

またマイホームを購入し、銀行で住宅ローンを申し込みますと、「団体生命保険」※1に加入します。
※1・・・フラット35・旧住宅金融公庫のローンは任意

生命保険の必要保障金額を考える上で、
団体生命保険で住宅ローンが相殺されてご遺族にマイホームが手元に残る場合と賃貸暮らしの場合では、
ご遺族の生活費に住居費を考慮する、しないで準備しておく生命保険金額は大きく異なります。

生命保険のダブリをなくすす→家計の節約
「遺族年金」「団体生命保険」の不足分のみ、民間の生命保険で用意することです。

<鉄則その5・・・シンプルな商品を選択>

〇〇〇生命新発売!新商品が登場しました!・・・
どんなに新しく改良された新商品でも、その生命保険の役割はひとつ、「残された遺族の生活保障」です。

保障内容が複雑になればなるほど、契約者にとってわかりづらいものになり、将来的に見直しできない、
自分にあっているか、そうでないかが、わからなくなってしまいます。

その保険は掛け続けるといったいいくらになるのか?
支払い終了後は、どんな保障が残るのか?

などきちんとコストを把握した上で、必要なければ、減額、払い済み、解約などの手段をとるべきです。
そうするためには、ご自身で保障内容が把握しておかないといけません。
ですので、生命保険はシンプルなもの、内容の理解できるものを選びましょう。