個人年金とは?         gum13_ph11023-s

個人年金は、20年.30年と長期に渡り保険料を積立し、ある一定の年齢になったらその積み立てておいたもの(年金原資)を毎年少しずつ取り崩して年金としてもらうものです。

自分の老後にために、積立しておいて、リタイアしたら、取り崩す・・・・
なんら、貯金と違わないじゃないですか?という「お声」が聞こえてきますが、「貯金」と決定的に違うのは、「終身年金」の場合は、ご自身が生きているかぎり年金がもらえるということです。
もしかすると支払った保険料よりも、多くもらうことも可能性としてはあります。その意味で「終身年金」は「貯金」とは違うのです。
 
平均余命といって、ある年齢に達した人がどれぐらい生きるのか?を示したデータによりますと60歳の平均余命は男性22.54歳・女性28.06歳(厚生労働省 「簡易生命表」)
つまり男性82.54歳、女性88.06歳まで平均的に生きるということになります。
 リタイア年齢が60歳から、女性の場合は約30年、それまでの蓄えで生活していくことに不安を感じます。その「長生きのリスク」について「終身年金」という備えは、価値あるものだと思います。

〇「終身年金」とは?

終身年金は生きている限りもらえることが最大のメリットですが、デメリットはバブルの運用環境と今は程遠く、予定利率も低いため、保険会社に支払う保険料はかなり高く、年金受け取り開始してから、早々に万が一死亡の場合、年金原資を回収することができなくなり、払い損する可能性があることです。(長生きをしないと今度は損する)
 あえて、高い保険料を支払って「終身年金」を用意するのは、かえってリスクがありますので、投資信託や株での運用を選択したほうがよさそうですが、「投資」「変額個人年金 」となると昨年からの世界同時株安・金融不安より二の足を踏む方が多く、「確定年金」(元本回収保証年金)にまだ人気があるようです。

〇「確定年金」とは?

読んで字のごとく、必ずもらえる年金です。
「10年確定年金」の場合、10年間は必ずもらえる・・・10年以内に万が一のことがあっても残りの年金原資は遺族に支払われます。
 この「確定年金」のメリットは、「終身年金」より保険料は割安なこと。
(10年以上、保険料を支払い、60歳以降10年以上にわたって受け取る)10年確定年金の場合、生命保険料控除とは別枠で所得税5万円住民税3.5万円の個人年金控除が受けられること。
デメリットはやはりこの低金利時代、どの保険会社も魅力的な数字でなく、10年間で受け取る年金総額÷総支払い保険料×100=120%ぐらい。

〇確定年金を選ぶ決め手と使い方

どれも同じような利回りなので、保険会社が先日、破綻した「大和生命」のようにならないよう、安全な保険会社を選ぶことです。

使い方ですが、
公的年金の受給開始年齢は、65歳(男性:昭和36年4月2日~女性:昭和50年4月2日~生まれた方)
リタイア年齢が60歳とすると公的年金受給開始まで5年間の空白があります。
この空白の期間は、働くまたは、預金を取り潰すしかありませんが、病気で働けなくなるなど確実に働けることも見込めないので、この期間を個人年金で備えるといいでしょう。